Image diagnosis

画像診断

CT検査

当院のCTは、日立メディコ16列マルチスライスCTで最小撮影巾は0.675mmとなっており、地域がん拠点病院と同等のスペックとなっています。
CTは今では最も多くの情報を短時間で確認出来る重要な機種です。脳の疾患(脳梗塞、出血、腫瘍、変性疾患など)、胸部疾患(肺気腫、自然気胸、肺腫瘍、肺癌、縦隔腫瘍、乳癌など)の確認、腹部疾患(胃、大腸、肝胆膵癌などの確認、泌尿器系、婦人科系などの状態や腫瘍、癌、各臓器への転移、浸潤、腹膜転移など)の確認、整形外科疾患(骨の変形、骨折、骨腫瘍、間葉性腫瘍など)の確認など多岐に渡っております。
また頭痛、腹痛、血栓、胸水、腹水などの診断などにも汎用されます。通常のCT機能のほか、下記の機能が追加されています。

CTを使った様々な検査にも対応しています

CTコロノグラフィー(大腸CT)

CT-Cと略されることが多くなっておりますが、前処置の後、仰向けとうつぶせでCTを撮り、短時間で画像処理を行い、腸を開いた時、またはバーチャルコロノグラフィーとしての画像を得ることが可能です。残水の前処置が十分であれば、5㎜程度の小さなポリープの抽出率もほぼ大腸ファイバーと差が無く、またLST (平坦型ポリープ)も描出可能となってきております。当院ではポリープと糞便との区別をするため、術前造影剤の経口投与を行なうTaggingという手法を取り入れ、精度を高める努力をしております。
本検査を行なうには便をできる限り処理しておく必要があり、1日かけてエニマクリーン食を食べて残渣を減らし、夜二種類の下剤投与が必要ですが、大腸ファイバーに行なうニフレック投与は不要です。前処置も楽な検査といえます。

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胸腹部CT

主に緊急時に行う単純CT検査(胸部・腹部)と、精密検査として行う造影CT検査の2種類があります。
タバコを多く吸う方には、肺気腫スコア、肥満などの方には内臓脂肪・皮下脂肪評価などを行うことができます。

■肺気腫スコア評価
肺の全体をCTにてスキャンして腫瘍、炎症の評価の後、このソフトにて評価します。日本人男性の喫煙率は、約30%と先進諸国より高率で、煙害の影響も無視するわけにいかなくなっておりますが、肺気腫の程度がたちどころに評価されます。また肺気腫的変化は年令にも影響を受けます。高齢になってから家庭での酸素投与療法(HOT)の対象とならないように評価をご利用下さい。
■内臓脂肪・皮下脂肪評価
腹部CTを撮った際、腹部においてこのソフトを使用しますと、内臓脂肪の程度は瞬時に測定されます。最近は肥満のみならず、行き過ぎたダイエット等の問題も指摘されておりますが、正確な脂肪量の評価はメタボリックシンドロームに起因する、糖尿病、高血圧症、高脂血症などの予防に現代人が把握しておかなければならないデータと考えます。メタボの方はしっかり評価の上ダイエットに励んでいただく必要があります。

胸腹部CT検査の2種類

単純CT検査

造影剤を使用しないで検査する方法

造影CT検査

造影剤を静脈から注射して検査する方法
(食後4時間以上経過してから検査します)

検査の流れ

  • ステップ1: 検査室入室
  • ステップ2: 衣服や体についている金属をはずし、その後検査衣に着替えていただきます。
  • ステップ3: CT装置の寝台にあおむけに寝ていただきます。
  • ステップ4: 担当の放射線技師が患者さんの位置を決めて検査が始まります。
  • ステップ5: 造影検査を受ける方は、造影剤注入のための処置を行います。
  • ステップ6: 15~20秒呼吸をとめて検査を行います。アナウンスに合わせてください。
  • ※大腸CTの場合には、うつ伏せや左右横向き体位などを行うことがあります。
  • ※検査中に体の異常を感じたら、我慢せずにすぐにお知らせください。

造影剤について

造影剤とは

CT検査で使用する造影剤は一般に「ヨード造影剤」と呼ばれるものです。通常、静脈から注入し撮影を行います。

造影剤を使用するメリット?

小さな病変や正常組織・臓器とのエックス線透過性がほとんど変わらない病変は、CT検査でも診断が困難なことがあります。しかし、造影剤を用いることによってこれらの病変も明瞭に描出され、より正確な診断が可能となります。このため、主に血流の多い肝臓、胆のう、胆管、膵臓、腎臓、子宮、前立腺などの臓器に造影剤の使用が有用です。

造影剤による副作用

造影剤を注入すると身体が熱く感じることがありますが、すぐに消失するので特に心配することはありません。
ただし,稀に副作用が生じることがあります。症状としては多いもので吐き気、嘔吐、かゆみ、じんましんなどがあります。検査中から1時間後くらいまでにおこることが多く、程度も軽いものがほとんどですが稀に重篤な副作用として、血圧低下や呼吸困難などの症状が出る場合があります。当院では副作用が生じたときにはすぐに適切な処置がとれる体制になっています。
ただし、下記の方には造影剤投与ができないことがあります。

  • 以前に造影剤を使用して気分が悪くなったり、じんましんが出たことがある
  • 薬剤のアレルギーがある
  • 気管支ぜんそくがある
  • 甲状腺疾患や心臓病、肝臓病、糖尿病などの病気がある
  • マクログロブリン血症、多発性骨髄腫と診断されている

注意事項

検査前の注意事項

■単純CT検査を受ける方
基本的に飲食可能です。ただし、腹部CTを受ける方は食後4時間以上あけてから検査することが望ましいです。
■造影CT検査を受ける方
部位に関係なく食後4時間以上あけてから検査を受けるようにしてください。ただし、水、お茶などの飲水は可能です。ジュースや乳飲料などは飲まないようにお願いします。

検査後の注意事項

検査後は通常と変わらない生活をしてかまいません。いつものように、食事や入浴してください。
なお、造影剤を使用した方は造影剤を早く排泄するために、水分を積極的に摂ってください。

医療被曝について

大量の放射線 ( α, β, γ, X腺等) に被ばくすればがんのリスク(危険度)が増えることは多くの研究で明らかになっています。しかし、CT検査 (X線検査) で受ける程度の放射線とがんの関係については様々な結果が報告されており、科学的には明らかにされていません。CT検査で受ける程度の放射線によってがんリスクが増えるかどうかを実証することは非常に困難ですが、仮に増えたとしてもその大きさは他の要因によるがんリスクと比べてかなり小さいと見積もられています。放射線防護の観点からは、人体を防護するための基準は、放射線に少しでも被ばくすればがんのリスクが直線的に増えるという仮定を用いています。しかし集団でみると、喫煙、食事、ウィルスや環境汚染物質など、一般の生活環境における要因が原因でがんになるケースが多いと考えられています。

CT検査を受ける事によって、理論上ではがんになる確率は高くなる可能性があると言えますが(計算上は1万人に数名程度だが、日本人のがん発生は2人に1人であり、3人に1人はがんで死亡している)、個人の健康を総合的に考えると、検査結果を元に医師が適切な医療行為をすることで、CT検査によるがんのリスクの増加分よりも、検査によって病気の状況がわかることのメリットの方が大きくなると考えられます。また、ある線量を何回かに分けて受けた場合には、同じだけの線量を一度に受けた場合よりもリスクが小さくなることが知られています。たとえ計算上のリスクが高くなるとしても、検査を受け、病気の発見や治療効果を確認することの方が患者さんにとってメリットがあると考えられます。
なお、医師の判断以外による検査の繰り返し(患者さんの自己判断で病院を何度も変えて同じ検査を受けるなど)にはあまりメリットがありませんので、区別して考える必要があります。また一般的に子供に対しては放射線の影響を受けやすいことが知られています。子供は、大人に比べて放射線を受けてから長い期間を生きるのですから、検査のリスクについても、できるだけ低く抑えることが大切です。

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超音波検査

当院の超音波(エコー)は日立ALOKAのF35です。
カラードップラーを有する高機能機種で、腹部、を初め胸部(乳房、胸水の確認)、頚部(甲状腺、頚部リンパ節など)、皮下組織など広い範囲の画像検索が可能です。
腹部US(超音波検査)の場合には肝、胆道系、膵、脾、腎、膀胱、前立腺、婦人科臓器、大動脈、大静脈、腹水など広い範囲の臓器や状態の確認が可能です。しかし超音波検査にはガスや脂肪組織の中やガスの背側が見えにくい特性があります。したがって、胃、十二指腸、大腸などの中や背側に隠れた臓器は、確認が難しく、死角になりやすい検査ではあります。また画像描出技術に差がでるとされる検査機器でもあります。

乳房の検査

乳房USは皮下用のプローブを用います。乳癌検診に有効です。マンモグラフィーは日本人女性では4~5割がdense breastと白く描出される状態となり、乳癌の確認が困難となりますが、その様な症例も含めて超音波検査検査が有効とされております。乳腺はまだらな慢性乳腺症となっている方が多く、小さな腫瘍は見逃される可能性はあります。小さな乳房腫瘍を確認するためには毎月の自己乳棒検診と毎年の乳房検診を行って頂く事をお勧めしております。

当院の超音波検査

当院では経験豊富な院長および経験豊富な技師により超音波検査をご案内させて頂いております。迅速かつ簡便な画像検査で有り、まず最初に行なうべき画像検査の一つといえます。腹部USの場合基本的には食事をしていない空腹時が胆嚢の収縮が少なく、消化管のガスが少ないため推奨されます。検査は予約無しでも可能ですが、希望の患者様は食事をしない状態でご来院いただきます様お願い申しあげます。

苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ・大腸ファイバー)検査

内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻などから挿入し、胃や大腸を直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃や大腸のがんや食道がんなどの早期発見につながることが多くあります。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、大腸検査でも15~30分程度で多くの検査が終了します。ポリープを切除する際にはトラブルの無い様に最善を尽くしており1時間程度の時間を要する事もあります。
検査は、上部消化管に対する「経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)」と下部消化管に対する「大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸ファイバー)」の2つの種類があります。

上部消化管内視鏡検査(90%は経鼻内視鏡です)

富士フィルム社製の外径5.8mm、鉗子口2.4mの細径ファイバーを導入しております。現有の日本の機種の中で細小です。鼻から誘導致しますと吐き気が起こりにくく、会話をしながら検査ができる事が利点です。鼻から誘導困難な方では口からの誘導としますが、その際にも苦痛が圧倒的に軽減します。当院では麻酔スティックでの鼻腔麻酔の後に、鼻から細径ファイバーを誘導(約90%程度の挿入率)し、食道、胃、十二指腸の観察を行います。経鼻内視鏡の機能は年々上昇しておりますが、最近では、早期がんを見落とさないために、特殊光も併用して診断しております。検査の間隔としては毎年の内視鏡検査が推奨されております。内視鏡所見と血液または尿素呼気試験などでピロリ菌感染が確認されますと、保険的に除菌が認められております。

胃カメラ検査の流れ

  1. Step1

    検査前日

    夕食は、夜9時までに、消化の良いものをとってください。
    水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時半まで可です。

  2. Step2

    検査当日

    朝、食事はとらないでお越しください。
    (朝の薬がある場合には指示に従ってください。降圧剤は服薬していただきます。糖尿病薬は基本中止となります)
    (前処置薬などを経鼻ないしは経口投与します。適切なスティックを挿入し局所の麻酔を行います)

  3. Step3

    検査中

    ベッドに左向きになった状態で検査を行います。
    検査時間はだいたい10分ぐらいです。
    内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。
    診断を確かめるために、色素をまいたり組織を採取したりすることがあります。

大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸ファイバー)

大腸ポリープや大腸がんは、日本人の食生活が欧米化している現在、増加している疾患です。

胃カメラ検査の流れ

  1. Step1

    夕食は、夜9時までに、消化の良いものをとってください。
    水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時半まで可です。

  2. Step2

    検査前に検査の説明をいたします。左下の横向き体位となり、足を曲げて、前処置薬(ブスコパンなど)を注射します。肛門部にゼリーの局所麻酔薬を塗布します。

  3. Step3

    肛門から内視鏡を挿入して、盲腸までの大腸を直接観察します。

  4. Step4

    検査は20~30分程度です(個人差があります)。S状結腸などが長い方は時間と多少の痛みを伴う場合があります。仰向け体位への変更、腹部の圧迫など行う場合があります。

  5. Step5

    もし病変が見つかれば、必要に応じて組織を採取する処置:ポリープ切除または生検を行います。処置を行った際には抗生物質など処方します。その後数日間の食事制限が必要です。

留意事項

  • 検査中は空気でお腹が張りますが、検査後数時間でもとに戻りますので心配はありません。
  • 検査後はベットで1時間ほど休んでから帰宅していただきます。

レントゲン検査

肺疾患(肺炎、肺腫瘍など)

肺気腫+肺炎

肺炎、肺癌の診断の最初に行う検査ですが、早期の肺癌、炎症の範囲の細かな広がりなどについては胸部CTが重要です。
R6年以降の当院発見肺癌はほぼすべて胸部CT(E-)で診断したものです。

心疾患(心肥大、胸水貯留など)

立位胸部X-Pで心胸比(CTR)を測定します。50%を超えると心肥大の範疇です。
立位で両側下胸部に胸水が溜まると横隔膜とのアングルが鈍化することで分かります。

腹部疾患(便秘・腸閉塞など)

腹部のX線写真
ニボーが多発し、鏡面像(青矢印)がわかります

便秘、腸閉塞の診断に有用ですが、細かな癒着部位などの診断には腹部CTが有用です。

骨粗鬆症

当院では手で骨密度を測定しております。
若い人に比較した値(YAM値)が80%以下は骨量減少、70%以下は骨粗鬆症の範疇となり、ビタミンD、カルシウム、アレンドロン酸などでの治療が必要です。

骨折

肋骨、四肢、脊椎など骨折を診断します。
圧迫骨折他微細な骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などはCTなどでの精査が有効です。

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