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苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ ・ 大腸ファイバー)検査

内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻などから挿入し、胃や大腸を直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃や大腸のがんや食道がんなどの早期発見につながることが多くあります。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、大腸検査でも15~30分程度で多くの検査が終了します。ポリープを切除する際にはトラブルの無い様に最善を尽くしており1時間程度の時間を要する事もあります。

検査は、上部消化管に対する「経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)」と下部消化管に対する「大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸ファイバー)」の2つの種類があります。

経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)について

 富士フィルム社製の外径5.8mm、鉗子口2.4mの細径ファイバーを導入しております。現有の日本の機種の中で細小です。鼻からの誘導致しますと吐き気が起こりにくく、会話をしながら検査ができる事が利点です。鼻から誘導困難な方では口からの誘導としますが、その際にも苦痛が圧倒的に軽減ます。当院では麻酔スティックでの鼻腔麻酔の後に、鼻から細径ファイバーを誘導(約90%程度の挿入率)し、食道、胃、十二指腸の観察を行います。経鼻内視鏡の機能は年々上昇しておりますが、最近では、早期がんを見落とさないために、特殊光も併用して診断しております。検査の間隔としては毎年の内視鏡検査が推奨されております。内視鏡所見と血液または尿素呼気試験などでピロリ菌感染が確認されますと、保険的に除菌が認められております。

下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)について

 便潜血陽性に対して、当院では、CT-C(CT-コロノグラフィー:CTでバーチャル的に画像確認が可能です)、または大腸ファイバーご提供可能です。ポリープ(腫瘍)切除を1回で終えたい方、またはほかの検査で癌などが疑われる方に関しては、大腸ファイバーをお勧めしております。当院では腸の拡張の少ない二酸化炭素を注入しての大腸ファイバーを行います。大腸がんは欧米化した食事を背景に、最近日本人に増加傾向のある腫瘍です。腺腫から早期がん(粘膜がん)であれば、内視鏡的に切除可能ですし、手術が必要な場合でも、小さな傷での内視鏡(腹腔鏡下)手術が可能な場合も多く、これらも早期発見が望まれます。今までの大腸検査で痛みなどトラウマになっている方にはCT-C(大腸CT)がお勧めです。

検査の流れ

検査前日

夕食は、夜9時までに、消化の良いものをとってください。

水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時半まで可です。

検査当日

朝、食事はとらないでお越しください(朝の薬がある場合には指示に従ってください)。

検査中

ベッドに左向きになった状態で検査を行います。

検査時間はだいたい10分ぐらいです。

内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。

診断を確かめるために、色素をまいたり組織を採取したりすることがあります。

大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸ファイバー)

大腸ポリープや大腸がんは、日本人の食生活が欧米化している現在、増加している疾患で

す。

検査の流れ

前処置として午前中に2リットルほどの下剤を服用していただき、腸内の糞便を出して、午後から検査となります。

検査前に検査の説明をいたします。

肛門から内視鏡を挿入して、盲腸までの大腸と小腸の一部を直接観察します。

検査は20~30分程度です(個人差があります)。

もし病変が見つかれば、必要に応じて組織を採取する生検を行います。生検を行った際には検査当日はアルコールを飲まないでください。

留意事項

  • 検査中は空気でお腹が張りますが、検査後数時間でもとに戻りますので心配はありません。
  • 検査後はベットで1時間ほど休んでから帰宅していただきます。

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