当院の特徴
患者様の声に耳を傾け、わかりやすいご説明をし患者様に納得して頂く医療を心がけます。
林クリニックのCT「supria」
当院の器種は日立メディコの16列マルチスライスCTで最小撮影巾0.625㎜となっており、地域がん拠点病院と同等のスペックとなっております。
がんの検診を予定しておりますが、術後の再発、転移の診断、術後の胸腹部の状態の把握が可能です。また頭痛、腹痛、血栓ほかの精査などにも汎用されます。
通常のCTの機能の上に、下記の機能がプラスされた最新上位機種であります。
CT−コロノグラフィー(大腸CT)
CT-Cと略される事が多くなってきておりますが、前処置の後、炭酸ガス(大腸での吸収速度は空気の約130倍)送気装置にて大腸を膨らまし、仰向けとうつぶせでCTを撮り、同時に3D画像処理を行い、腸の展開図、仮想内視鏡像、内視鏡像位置での身体の断面画像などの作成が可能です。残水の前処置が十分であれば、10mm程度のポリープの描出率は約90%と好成績であります。
なお、検査を受ける際にご承知頂きたい点としましては、
・小病変検出の精度は前処置に大きく左右され内視鏡に勝るものではないことをご承知下さい。
・便潜血反応など他の検査(便通異常などは適応外)で大腸癌が疑われた方の二次検査には保険適応となり、過去の内視鏡検査時に苦痛を訴えられた患者さん(腹部、骨盤内手術後の方や子宮内膜症、大腸憩室症の方など)、内視鏡検査を拒否された患者さんに適しています。
・検査の際は15秒~17秒程度の息止めが必要となります。加えて18~20mmHg程度の圧力が腸管にかかりますので、これらに対する患者様のご理解とご協力が必要となります。また高齢者にも負担が少ない検査ではありますが、肛門に挿入するチューブが細く先端部のバルーンも大きくないため、腸管圧力に対する便意を我慢出来ない、または呼吸停止の出来ないご高齢者では検査が行えない事があります。
ハイパーサーミア治療
ハイパーサーミア「サーモトロン-RF8」
この程当院に導入する事になったサーモトロン-RF8は日本で唯一保険適応の通った温熱療法の医療機器であり、日本ハイパーサーミア学会から推奨されております。長野県はもとより、甲信越にて初めての導入となっております。適応としては胃がん、大腸がん、肝がん、胆管がん、膵がんなどの消化器腫瘍、非小細胞肺がん、扁平上皮肺癌、胸壁腫瘍、胸腺癌などの胸部疾患、子宮がん、卵巣がんなどの婦人科腫瘍、腎がん、前立腺がん、尿管がんなどの泌尿器科腫瘍、乳がん、肉腫他などで、頭部、眼を除いて広い領域の悪性腫瘍に適応があります。
サーモトロン-RF8では体内の腫瘍近傍において42−43℃の適切な温度管理が可能で、通常40−50分間の時間がかかり、で1回/週施行し、8回にて1セットとして治療を継続していきます。
治療の効果
化学療法や放射線療法または手術とのコンビネーションで治療効果を高める事が知られておりますが、温熱療法だけでも効果が期待出来ます。
できるだけ、標準治療(手術、化学療法、放射線治療)を十分に受けた上、標準治療で効果が十分でない場合や、副作用のために継続が困難な場合にこの温熱療法が適応となり得ます。
効果としては数回~数コース受けて頂いた後に腫瘍縮小(増大スピード低下)、疼痛緩和など期待できる症例があります。他の治療でダメージを受けた体が楽になり、食欲増進、痛みの軽減、生活の質の向上などが得られる場合が多いです。
治療のコンビネーション
今までに培ったがん診療の実績と、信州大学先端細胞治療センターや地域のがん拠点病院との強いパイプを持ち、新しくかつ有効な治療方法をご相談いたします。ご相談の上、樹状細胞治療を中心とした免疫学的治療、陽子線、重粒子線などの最先端放射線治療施設へのご紹介も可能です。
苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査
内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻などから挿入し、胃や大腸を直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃や大腸のがんや食道がんなどの早期発見につながることが多くあります。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、大腸検査でも15~30分程度で多くの検査が終了します。ポリープを切除する際にはトラブルの無い様に最善を尽くしており1時間程度の時間を要する事もあります。
検査は、上部消化管に対する「経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)」と下部消化管に対する「大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸カメラ)」の2つの種類があります。
経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)について
富士フィルム社製の外径5.8mm、鉗子口2.4mの細径ファイバーを導入しております。現有の日本の機種の中で細小です。鼻からの誘導致しますと吐き気が起こりにくく、会話をしながら検査ができる事が利点です。鼻から誘導困難な方では口からの誘導としますが、その際にも苦痛が圧倒的に軽減ます。当院では麻酔スティックでの鼻腔麻酔の後に、鼻から細径ファイバーを誘導(約90%程度の挿入率)し、食道、胃、十二指腸の観察を行います。経鼻内視鏡の機能は年々上昇しておりますが、最近では、早期がんを見落とさないために、特殊光も併用して診断しております。検査の間隔としては毎年の内視鏡検査が推奨されております。内視鏡所見と血液または尿素呼気試験などでピロリ菌感染が確認されますと、保険的に除菌が認められております。
下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)について
便潜血陽性に対して、当院では、CT-C(CT-コロノグラフィー:CTでバーチャル的に画像確認が可能です)、または大腸ファイバーご提供可能です。ポリープ(腫瘍)切除を1回で終えたい方、またはほかの検査で癌などが疑われる方に関しては、大腸ファイバーをお勧めしております。当院では腸の拡張の少ない二酸化炭素を注入しての大腸ファイバーを行います。大腸がんは欧米化した食事を背景に、最近日本人に増加傾向のある腫瘍です。腺腫から早期がん(粘膜がん)であれば、内視鏡的に切除可能ですし、手術が必要な場合でも、小さな傷での内視鏡(腹腔鏡下)手術が可能な場合も多く、これらも早期発見が望まれます。今までの大腸検査で痛みなどトラウマになっている方にはCT-C(大腸CT)がお勧めです。
診療内容
外科(内視鏡)
消化器系疾患
食道、胃、十二指腸、肝臓、胆のう、胆管、すい臓、大腸の病気など